人生の味方の作り方〜愛されて応援される自分になる方法〜

人生において最も大切なものとはなんでしょうか?

ハーバード大学の75年にもわたる成人の発達研究調査によると

「私たちの幸福と健康を高めてくれるのはいい人間関係である」と結論づけられています。

 

人間の悩みの90%は人間関係である、といった話も皆様どこかで聞いたことはあるのではないでしょうか?

先の研究結果では家柄や学歴、仕事や年収、環境よりも人間関係こそが幸福度や健康に直接的に関係があるという結果が出ていました。

さらに、その人間関係は友人の多寡ではなく、本当に信頼できる人がたった一人いることが大切だというのです。

 

本当に信頼できる人が居て、なおかつ自分の周囲の人間関係も良好。

そんな人生が最大の幸福度と言えるかもしれません。

 

いい人間関係を作るということは、人生の味方を作っていくことに似ています。

自分のやりたいことや、夢、情熱を応援してくれる人が集まっている。

それは最も理想的な生き方でしょう。

 

では、どうしたら人生の味方を作ることができるのでしょうか?

 

人生の味方とは?

Point1 一人に多くを求めすぎないこと

 

人生の味方、というと自分を全て全肯定してくれる存在。

そういった人物像をイメージしてしまいがちですが、全ての人間関係をそうしなければならないというわけではありません。

 

確かにそう言った人が居てくれると心強いのですが、そんなに深い関係値を持った人間関係をたくさん築くというのは難しいことです。なぜなら、我々の人生には時間という制限があり、深い関係値を築くためには時間をかけていくという要素があるためです。

 

そのため、全肯定してくれる人は先にあげたハーバードの研究のようにたった一人のパートナーや親友というような存在がいればいいでしょう。

そういった、全面的に信頼できるパートナー作りについてはまた別の機会にお話ししようと思います。

 

今回お話する、人生の味方作りをする上でのポイントは、少しずつ様々な人から応援されるということです。

人生を応援してくれる味方の存在と一言で言っても、その中には様々なレベルがあります。

先ほど例にあげたような全肯定的存在、スポットで助けてくれる人やメンター(人生の中で有意義な教えや気づきを与えてくれる存在)など。

ちょっとした悩み事を相談できるレベルから、知恵を貸してくれる人物。

場合によっては資金的な援助をしてくれるような人も居るかもしれません。

 

全面的な信頼関係というのはそれなりの責任感の重さを共有することになるので、多方面とそう言った関係値を築くというのはなかなか難しいものです。一人の人になんでも相談するということは、相手にとっても自分にとっても負担が大きくなってしまうので、タイミングによっては衝突を生んでしまうのです。

 

そのため、応援してもらえる分野を多方面に負荷分散させていくようなイメージを持つと程よい距離感で助け合える環境を構築できます。

 

「この分野に関して助けてくれる人はこの人だな」とか「これはあの人にお願いしよう」というように、少しずつ色々な人に応援をしてもらうことで、相手から見た自分が「いつもあの人は頼ってばかり」というような見られ方をしなくなります。

 

もう一つの利点としては、小さなことをたまに相談したり、助けてもらうことで、相手からの好意が増していくということが挙げられます。

 

これは「相手を助けてしまうのは、きっと自分が相手のことが好きだからだ」と自分の認識を改めるという心理が働くからです。この働きを心理学の言葉で「認知的不協和の解消」と呼びます。

適度に助けてもらったり、相談事をすることで、相手との信頼関係も深まっていくのです。

 

Point2 自分から与えたものが返ってくる

 

助けてもらうことで、相手からの好意も増すということは事実ですが、当然テイクばかりを求めていては信頼関係は崩れていきます。

 

助けてもらう前に、自分から相手にギブをしていくことが重要です。心理学用語に「好意の返報性」という言葉があります。これは、自分に向けられた好意に対して、お返しをしたいという心理が働くことを言います。

 

自分からは何も相手に与えず、求めてばかりの人が居たらあなたは何かやってあげたくなりますか?

そうはならないですよね。

普段から人にしっかりとギブをしている人だからこそ、助けを求められた時に「何か力になりたい」と思うものなのです。テイクばかりを求めることなく、しっかりとギブができる人間になりましょう。

 

Point3 与えすぎて疲弊しないこと

ギブをしましょうというというと、自分が苦しくなるくらい人に与えようとする人がいます。無理をして、自分の分を超えて人に与えようとするのです。

 

こうした人は承認欲求が強い人に多い傾向がありますが、そういった姿勢はお勧めできません。なぜかというと、限度を超えたギブをすることで自分が疲弊すると、期待した結果が返ってこなかった時必ず不満が湧き上がるからです。

 

「自分はこんなにしてあげたのに」

「自分ばかり損している」

 

そういうことを口にして、せっかく積み上げた信頼関係を崩してしまう人を、私は数多く見てきました。

 

これは、不平不満を言うな、ということではありません。

あくまでも限度を超えたギブをする必要はないということです。

 

自分のできる範囲のことをやってあげるだけでも充分想いは伝わります。

 

一時的に頑張っていいひとであろうとするよりも、常に変わらず、できることをしてあげる人の方が長期的には信頼されるのです。

こうした支援は、自分が無理をしていないのでこだわりもなく、見返りを期待もせず続けることができます。コツコツと小さなギブを積み重ねることで「あの人はいつも自分のことを意識に留めておいてくれるんだな」と相手の好意も積み重ねることができます。

 

その上で、自分から助けを求めていくことで相互の信頼関係が成り立つのです。

 

好意を返してくれる人の見分け方

 

自ら与えよ、ということについて、一点注意したいことがあります。

それは、こちらがギブをいくらしても意に介さず「やってもらって当然」という姿勢の人も一定数現れます。非常に残念なことなのですが、助けてもらっても平然と裏切り行為をしてしまうような人たちが存在するのです。

 

期待しないのはいいことですが、せっかくならちゃんと好意には好意を返してくれる人を助けてあげたほうがいいですよね。

 

ここではちゃんと好意を返してくれる人とそうでない人の見分け方についてお伝えします。

 

①精神的に自立をしている

 

見分け方の一つの基準となるのが「精神的に自立をしている」ことです。

どういうことかというと、依存心が少ないということです。依存心の強い人は、自分の行動に責任が持てず、有事の際に物事を責任転嫁したり、投げ出してしまったりということが多いです。

 

こうした人は状況が良い時には付き合いやすいのですが、周囲の環境が悪化したりすると手の平を返したように不義理を働いてしまうことがあります。

 

心理の奥底に依存心があるため「この人だったらこれくらいしてくれるはず」「あの人は良い人だからこれくらい甘えても大丈夫」というように、テイカーマインド寄りの思考を持っています。

 

精神的に自立した人は自己理解が深いため、無理をしたギブもしないし、他者との関係性のバランスを考える余裕がある人が多い傾向にあります。

このバランス感覚を持った人は、他者から受けた恩をしっかりと受け止めて、何かあれば応えようというマインドを持ちながら、状況が変わってもブレることがあまりありません。

 

付き合いを深めていくには一番理想といえる存在です。

 

②周囲の人たちと利害を超えた信頼関係を築いている

2つめはその人の周囲の人との関わり方を観察することで見えてきます。

信頼されている人は利害関係を超えたところでお付き合いしている人たちがいるはずです。

 

周囲に人が多くいるように見えても、利害関係のみを求めて集まっている人が多いだけ場合があります。何かの分野で実績を出している人であっても、その人の周囲にいる人たちが権威性で集まっているということが多々あるのです。

これも残念な話なのですが、実績と人格は必ずしも一致をしているわけではありません。

その人の周りに居る人が、その人の人間性や、抱えている想いに惹かれて集まっているのか、利害関係だけで集まっているのかを注視してください。

その人の周りに古い付き合いの人が少なかったり、あまり信頼されていないようでしたら要注意です。

 

その人自身がしっかりと周囲の人と良好な関係を築くことができているかということに着目してください。

③普段から人助けをしている

 

とてもシンプルで、なおかつパワフルな見分け方としては「その人が普段から人助けをしているかどうか」ということです。

普段から人助けをしているということは、その人が基本的にはギブの精神を持っているということです。単純なお話ですね。

 

こうした、ギブの精神に溢れた人はあなたが相手に何もしなくても与えようとしてくれる可能性があります。あなたが困った時には喜んで力を貸してくれるでしょう。しかし、テイカーマインドでいては相手が疲弊してしまうので、ちゃんと与え合うのだということを忘れずにお付き合いしていくことが大切です。


お互いに与え合うことで相互発展ができるような、良好な関係を築いていきましょう。

④小さな恩を返してくれる

 

あなたが提示した小さな思いやりや、ギブに対して、それをしっかり覚えていたり、何かの形でお礼をしようという姿勢の人も大切にしたい存在です。

小さなことでもちゃんと感謝を表現することができるという人は、相手の好意を受け取る能力の高い人物です。こうした人は義理堅く、愛情に溢れた人が多いです。

 

注意をしたいのは「人間関係を貸し借りで考えていて、貸しを作りたくない」というタイプかどうかを見極めることです。

 

見極め方としては、その人が人間関係を利害関係で捉えているか、利害に関係なく、親愛からのギブしているのか、というポイントです。

利害関係で捉えている人は、付き合うメリットがなくなったらフェードアウトしていくので、利害を超えた信頼関係の構築が難しいタイプです。

このタイプは権威に弱い人が多いので、周囲の人間関係をしっかりと観察して見極めるようにしてください。

 

親愛から小さな恩返しをしてくれるタイプの人は、自らも楽しんでギブをしていることが多く、表情や雰囲気が明るいので、テンションで見分けることも有効です。

 

強がることをやめてみる

 

最後に、愛され、応援される人になって味方を増やしていくために最も大切なことは「強がることをやめる」ことです。

いつも完璧で気が張り詰めている人を見て、あなたはどう思いますか?
とっつきにくそうとか、近寄り難いという感覚を持つのではないでしょうか。

 

逆に、一生懸命だけどどこか抜けている人って愛嬌があって、どこか憎めない、そんな人って魅力的ですよね。

 

人に弱みを見せてはいけない、完璧でなければという思いは逆に人を遠ざけてしまうことが多いです。そして、あなたが困っているということを誰にも言わなければ、周りの人はあなたが困っていることに気づけません。

 

本当は何か力になりたいと思っていても、あなたが平気そうなら「平気そうだから大丈夫かな」と思われて、積極的に動いてはくれないのです。

もちろん、いつも助けてもらってばかりで、相手に感謝しないような人は嫌われてしまうでしょう。しかし、人に支えてもらいながら、助けてもらったことに感謝を表明したり、自分からも相手に何かを与えようという人は愛され、大切にされる存在となるのです。

 

助けてもらうことは、助けてくれた相手の承認欲求を満たすこともできます。

助け合いのバランスやコミュニケーションの機微というのは普遍的な正解を見出すことは難しいですが、経験を積むことでより磨かれていきます。

 

今回の記事を読まれた方は、是非人を助け、自分の弱みも見せながら助けてもらって、人生の応援者を増やしていくということにトライしてみてください。

 

最初はバランスを読み間違えたり、裏切られたと感じるような経験をするかもしれません。

でもその経験によって、本当に信頼できる仲間ができたり、人を見る目が養われていきます。

 

まずは身近で信頼している人に対して、いつもよりもギブを意識したコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?

 

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