『忍者って現代に必要?』〜忍者について思うこと〜

近忍者忍者とあちこちで言っているので、

人から忍者として紹介されるようになってきました。

 

そんな活動をしているもんだから

 

「手裏剣投げたりするの?」

 

とか言われるのですが、私は投げません。

 

というか、忍者自体手裏剣はあまり投げなかったそうです。

 

 

鉄という鉱物が当時希少だったし、

何枚も持ち歩くと重いし、

投げると自分の痕跡を残してしまう。

 

 

そう考えると、確かに投げるのってどうかなって思いますよね。

どうも普通にお話していると

 

忍者=アクロバット、手裏剣、分身

 

というイメージがあるようです。

 

当然私も実際の末裔の方や、修行をされている方のお話を伺うまでは

そんなイメージしかなかったのですが。。。

 

 

でも実際調べてみたら忍者って現代のスパイとほぼイコールだったんですね。

 

最新の装備を用いて、情報収集を行う。

生きて情報を持ち帰る。

 

 

だから、誰かを殺す技よりも、

虚をついたり、驚かせたりして逃げ出す技の方がたくさんあります。

 

 

有名な術でいうと、

 

火遁、水遁という術がありますが、

これは遁走の 遁という字の通り逃げるための術です。

 

 

よくみなさん火を吹いたりというのを想像されるのですが、

火を吹くわけではなく、火薬を使って相手が驚いた瞬間に、

遁走、つまり逃げ出すという術です。

 

火を用いて逃げる、水を用いて逃げる、

ということから火遁、水遁、と名付けられています。

攻撃をするための術ではなかったのですね。

 

さて、こういった術などは現代ではあまり使えないものが多いですが、

現代の生活において、忍者から学ぶべきものは何かあるでしょうか。

 

私が思うのは、彼らの思想や生き方が参考になると考えています。

 

忍者の大切な心のあり方として「正心」という言葉があります。

 

 

忍者は人を騙しますし、殺します。

持ち物だって奪う存在です。

 

 

この面だけ切り取ってみたら、これはただの暴力ですよね。

 

だからそうならないために「正心」という概念が存在しています。

 

私利私欲を抑え、世のため人のため(大義と呼ばれていました)に

己の技を使う。

 

自分が支えるべき相手は誰なのか、ということにも

触れられています。

 

 

正心については、現在の私たちの生活にも関わる考えではないでしょうか。

 

価値観が多様になった現代で、寄る辺というのはこういった

生き方や思想なのではないか。

 

私はそんな気がしています。

 

自分が果たすべき大義は何か、

そのために自分がどう生きるか

 

お金や利益にばかり目がいってしまう時代ですが、

そうではない価値観を自分の中心に据えて生きられたら、

どんな生活をしていても「忍び」の生き方と言えるかもしれません。

 

1e297fad0635a03d0c164f7aa6651b47_m

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください